水島顯介
(東京大学大学院 博士 西洋古典学)
2023 年 12 月 27 日(水)17:00-18:30
Zoom によるオンライン 開催
古典期にギリシア語散文で書かれた歴史作品は、その後の古代ギリシア・ローマ世界 でどのように受容され、模倣され、変容されていったか。ここでは、古典期やその前後 のいくつかの歴史叙述の有様を概観し、特に、トゥキュディデスが『歴史』の冒頭で作り出した「有用性 (ὠ φ έ λ ε ι α )」と「楽しみ (τ έ ρ ψ ι ς )」という二つの基準に注目することで、それがヘレニズム期の歴史叙述作品や一見すると歴史とは相入れないようにも思える小 説のような後発の文学ジャンル創出の因子になっていることに注目する。
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