7 déc. 2023

日仏ギリシア・ローマ学会 WEB セミナー 2023【第 3 回】

 

日仏ギリシア・ローマ学会 WEB セミナー 2023【第 3 回】
 
古代ギリシャ歴史叙述の諸相

水島顯介

(東京大学大学院 博士 西洋古典学)

2023 年 12 月 27 日(水)17:00-18:30

 Zoom によるオンライン 開催

 古典期にギリシア語散文で書かれた歴史作品は、その後の古代ギリシア・ローマ世界 でどのように受容され、模倣され、変容されていったか。ここでは、古典期やその前後 のいくつかの歴史叙述の有様を概観し、特に、トゥキュディデスが『歴史』の冒頭で作り出した「有用性 (ὠ φ έ λ ε ι α )」と「楽しみ (τ έ ρ ψ ι ς )」という二つの基準に注目することで、それがヘレニズム期の歴史叙述作品や一見すると歴史とは相入れないようにも思える小 説のような後発の文学ジャンル創出の因子になっていることに注目する。

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日仏ギリシア・ローマ学会 事務局
notsu@shinshu-u.ac.jp

           



 

5 juin 2023

 


日仏ギリシア・ローマ学会 WEB セミナー 2023【第 2 回】
 
Autofiction: 現代から古代へ、古代から現代へ

星久美子(愛知学院大学教授)・野津寛(信州大学教授)

2023 年 6 月 24 日(土)16:00-17:30

 

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  「オートフィクション」という用語は、1977 年にフランス人作家SergeDoubrovskyがFils という小説を執筆中に考案したとされ、近年、ポストモダンのジャンルとして急速に注 目を集めている。しかしながら「、オートフィクション」に先立ち「、自伝的小説」や「私小説」 が存在したように、自分語りとフィクションの融合は遙かに長い歴史を有しているに違 いない。今回の発表では、星は、主に英語圏におけるバイオグラフィカル・ライティン グの発展と変種を概観したあと、「オートフィクション」の特徴と問題点について報告す る。野津は、西洋古典にも「オートフィクション」が存在したとすれば、それはどのよ うな形でありえたかを考察する。

問い合わせ先:日仏ギリシア・ローマ学会 事務局 notsu@shinshu-u.ac.jp

 






28 févr. 2023


日仏ギリシア・ローマ学会 WEB セミナー 2023【第 1 回】

ソポクレス『ピロクテテス』における 言葉と人物像

橋本譲次 

 (東京大学大学院・博士課程)

2023 年 3 月 20 日(月)18:00-19:30

Zoom Web 会議

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  ギリシア悲劇の characterization へのアプローチには、文学理論や認知科学などの研究 成果との接触により、近年新たな動きが見られる。本発表では、特にソポクレス『ピロ クテテス』の「偽商人の場面」に着目して、近年のアプローチから、この場面の characterization においてどのような認知的要素が用いられているのか、この場面が劇 中の characterization にどのような影響を与えるのかといった問題に取り組む。

問い合わせ先:日仏ギリシア・ローマ学会 事務局 notsu@shinshu-u.ac.jp